鳴門市北灘町の粟田漁港で15日、鳴門わかめの収穫が始まった。沖合の養殖棚に向かう漁船が行き交い、活気づいている。
午前6時すぎ、北灘漁協の加納春茂さん(67)ら生産者2人が沖合約3~3・5キロの養殖棚で作業を開始。長さ50メートルの養殖ロープを電動モーターで巻き上げると、たちまち船上はつやのある茶色のワカメでいっぱいになった。水揚げされたワカメは例年並みの約1メートルの大きさに育っていた。
漁港では、生産者の家族らがワカメの葉と茎を手作業で切り分けた。
作業は3月20日ごろまで続き、粟田漁港を含む北灘漁協管内の4地区では、約1千トンの収穫を見込んでいる。