美馬市脇町のうだつの町並みに、酒だるでできた茶室がお目見えした。町並みで2月21日まで開かれている假屋崎省吾さんの華道展に合わせ、阿波市土成町の造園業吉野正士さん(48)や美馬市観光協会が、市観光交流センターの北側に設置した。23、30、2月7、14、21日の5日間、茶道を学ぶ地元の中高生らが茶をたて、観光客をもてなす。
茶室は高さ2メートル、直径2メートル。吉野さんが阿波市の酒造会社から譲り受けた酒だる2個を使って作った。内部は約2畳あり、かやぶきの屋根はキノコをイメージして丸く刈り込んでいる。周辺にはモミジやヤマザクラなど8種類の木を植え、庭も整備した。
吉野さんが「観光客に一風変わった空間でお茶を楽しんでほしい」と、美馬市観光協会に町並みでの活用を打診。華道展会場の市指定文化財・吉田家住宅に隣接する場所にイベント終了まで置かれることになった。
1月は穴吹子ども茶道教室代表の谷智子さん(72)=同市脇町川原町=らが、2月は脇町高、脇町中の茶道部員が華道展の来場者に茶と菓子を出す。
各日とも午前10時~午後2時に開き、お茶券は華道展の入場券(510円)とのセットで700円、華道展の入場券のみ購入した人は追加で200円が必要。