鳴門市は28日、7月に実施した新庁舎に関する市民アンケートの結果(速報値)を公表した。モダニズム建築の権威とされる故増田友也元京都大教授が設計した現本庁舎への関心度については「ない」との回答が約60%を占め、「ある」との意見も40%近くあった。
18歳以上の市民3千人を対象に行い、1357人(45・2%)から回答を得た。現本庁舎への関心度を尋ねた設問には、「全くない」「あまりない」と答えた人が58・1%で、「強くある」「少しある」の36・9%を上回った。
新庁舎建設場所については「現本庁舎の敷地」が72・8%と最も多く、「市の所有地」が15・5%と続いた。「新たな土地を購入」は2・6%にとどまった。
新庁舎の機能として重視する点は、災害時の防災拠点(27・3%)、高い利便性(20・4%)、経済性に優れたコンパクトな庁舎(12・8%)の順に多かった。
市は回答者の年代や住所、自由記述などを詳しく分析。10月末までに基本計画をまとめ、2020年度の着工を目指す。