那賀町木頭和無田の木頭体育館で、避難所体験プログラム(町ボランティア連絡協議会など主催)があり、木頭小・中の児童生徒や住民ら約180人が、避難生活に必要な知識を学んだ。
大地震で多数の住宅が倒壊し、電気や水道などが寸断されたとの想定で実施した。参加者は段ボールやゴザなどを使い地区別のスペースをつくり、防寒対策や病人看護、食事などの準備や手順について話し合った。
NPO法人高知市民会議の山崎水紀夫理事が講師を務め「被災直後は行政も十分に手が回らない。震災関連死を防ぐためにも、避難者が中心になって避難所を運営してほしい」と訴えた。
橘本堅次さん(68)=同町木頭助、会社員=は「避難所生活がどういうものかよく分かった。今回の経験を踏まえ、いざというときに備えたい」と話した。