急傾斜地農法を紹介する写真に見入る来場者=つるぎ町の貞光ゆうゆう館

 県西部2市2町の急傾斜地農法を紹介する「剣山系の農文化写真展in貞光編」が、つるぎ町貞光の道の駅貞光ゆうゆう館で開かれている。急傾斜地農法の世界農業遺産登録を目指すPR活動の一環で、貞光地区で撮影された写真などを展示している。31日まで。

 刈り取ったカヤを肥料として保存するため束ねて円錐状に積み上げた「コエグロ」や、木や竹で組んだソバの干し台「ハデ」など、県西部の急傾斜地独特の農業文化を、写真パネル約40点と解説文で紹介。

 崩れ落ちてきた傾斜地の土を上に持ち上げる「サラエ」、畝を作るための土おこし用の「ヒトリビキ」といった農機具や、麻とコウゾの繊維で織った「木綿麻」なども並べている。

 つるぎ町貞光の建設業西岡治幸さん(61)は「コエグロやハデなど、地元で見慣れた農業文化が世界に認められれば、こうした農法の衰退に歯止めをかけられる」と話した。

 写真展は、つるぎ町一宇の久藪地区で活動する町地域おこし協力隊の榮高志さん(34)が企画した。今後、半田編、一宇編も開く予定。