さまざまな表現活動に取り組む県民が、創作の成果を発表する「チャレンジとくしま芸術祭2016」(県立近代美術館など主催)の展示部門が19日、徳島市の同館で始まった。31日まで。入場無料。
公募に応じた52組のうち、抽選で選ばれた40組が絵画や書、手工芸、写真など約100点を出品。自由な発想によるユニークな作品が並び、来場者が見入っていた。
「戦後に誕生した私たちに託されたもの」は平和をテーマに、徳島文理中学校の2年生有志が作った詩や新聞、絵画を並べ、メッセージ性あふれる作品に仕上がった。木彫画「ロックフェスティバル」は墨を塗ったベニヤ板を彫刻刀で削り、演奏に熱狂する観客を無数のエノキの形で表現した。
同館の友井伸一上席学芸員は「一点一点がミニ個展のよう。作品だけではなく、置かれた空間や展示構成などを全体的に見て楽しんでほしい」と話す。
徳島発のアーティストを発掘、支援するのが狙いで7回目。24日は音楽やダンス、講談などのパフォーマンス部門が開かれる。最終日の31日には両部門の表彰式があり、グランプリなどが発表される。