浅瀬で動けなくなったクジラを救出する人たち=20日午後1時10分ごろ、阿南市の中林海岸

 20日午前に阿南市中林町の中林海岸に打ち上げられ動けなくなっていたマッコウクジラは同日午後2時ごろ、地元漁師らがロープを巻き付けて漁船で引っ張り、沖合へ戻した。

 浅瀬で横倒しになっていたクジラを、駆け付けた阿南署員や地元消防団員らが手で押して何度も沖へ戻そうとしたが、体長約10メートルの巨体は動かなかった。海面から露出した体の乾燥を防ぐため、海水を掛けるなどして見守った。

 午後、満潮になるのを待って、中林漁協の組合員らが漁船を出して、約100メートル沖合に戻すことに成功した。

 県立博物館によると、紀伊水道はマッコウクジラの本来の生息域ではなく、中林海岸に現れた原因は不明。1997年には近くの袙(あこめ)海岸にマッコウクジラの死体が漂着した。