車いすを使ったリレーをする児童(右)に、エールを送る岡部さん(左)=吉野川市の牛島小

車いすを使ったリレーをする児童(右)に、エールを送る岡部さん(左)=吉野川市の牛島小

 北京、ロンドン両パラリンピックに出場した車いすテニスの元選手岡部裕子さん(39)=北島町、会社員=が21日、吉野川市鴨島町の牛島小学校で「私の生き方~車いすテニスと出会って変わった世界」と題して講演し、全児童122人が耳を傾けた。

 岡部さんは、「障害を理由に何でも諦めるのは損」と考え、21歳で競技を始めたことを紹介。パラリンピックへの出場を目指し、仕事との両立に努力しながら海外の大会に出場してきたことなどを振り返り、「自分の理想や目標を持ち、苦しいことでも投げ出さずに頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 講演の後、岡部さんが車いすテニスのプレーを披露したほか、全児童が車いすに乗ってリレーを行った。

 6年の森本芽依さん(12)は「目標に向かって、いっぱい努力してきたのはすごい」と話した。