一年で最も寒い時期とされる「大寒」の21日、県内の若手神職でつくる県青年神職会が、鳴門市鳴門町の大毛海岸で東日本大震災の復興を祈る「みそぎ」を行った。
会員ら8人が日の出に合わせて、白い鉢巻きとふんどし姿で砂浜へ。大声で和歌を歌いながら船をこぐ動作をする「鳥船」と呼ばれる作法をした後、海水に肩まで漬かり、東北地方の方角に手を合わせて祝詞を唱えた。
みそぎは、同会が2011年の東日本大震災以降、毎年続けている。同会の4人を含む神道青年四国地区協議会の会員は昨年9月に福島県を訪れ、被災後に手入れが行き届かなくなった神社境内の草刈りなどをした。
大麻比古神社の岩野孝能さん(38)は「被災地の復興はまだまだで、少しでも早く進むよう祈りたい」と話した。