大小さまざまな流木が並ぶ「流木館」=鳴門市北灘町粟田

 鳴門市北灘町粟田の農業工藤武重さん(74)が、地元の櫛木海岸などに漂着した流木を並べた「流木館」を、自宅近くの国道11号沿いの倉庫に開設した。素朴で奇妙な展示品の数々が、近所の人たちの目を引いている。

 30平方メートルほどの部屋に、約2年前から海岸で拾い集めたり、知人や親類から提供されたりした約120点を並べている。展示物はさまざまで、根や枝が絡んで複雑な形になったものがあれば、高さ2メートルを超える大木もある。

 工藤さんは6年ほど前から、櫛木海岸で拾った石に動物やアニメのキャラクターなどを描く「石ころアート」を手掛け、倉庫前の空き事務所に展示してきた。

 流木、石ころともに軒先にもあふれ、不思議な景観が地元では話題になっている。

 北灘町は過疎化や少子化が深刻で、2015年春には北灘東、北灘西の両小学校が休校し、全ての小中学校が幕を閉じた。このため、工藤さんは「これから一段と寂しくなることが予想される地元が、少しでも明るくなれば」と展示の拡充を決め、流木館を開いた。「評判が良ければ、さらに作品を増やしていきたい」と話している。