乗降口付近が燃えた高速バス=29日午後2時10分ごろ、藍住町東中富の藍住インターチェンジ

 29日午後0時半ごろ、藍住町東中富の徳島自動車道・藍住インターチェンジ(IC)に緊急停車したJR四国バス(高松市)運行の高速バスから出火した。3歳の女児1人を含む乗客10人と男性運転手(39)は車外に避難し、けが人はなかった。県警などが出火原因を調べている。

 県警高速隊や運転手によると、バスが徳島道上り車線の上板サービスエリア付近を走行中、車内で焦げ臭いにおいがし、警報音が鳴った。直後にフロントガラス下の乗降口側のパネル内から煙が出たため、数キロ先の藍住IC駐車場に停車。乗降口のドアを開けて乗客を避難させていると、火が出始めた。

 料金所職員が消火器を持って駆け付け、板野東部消防組合の消防車4台が出動して放水。乗降口付近の側面や天井などが燃え、熱でフロントガラスにひびが入るなどした。
出火原因は分かっていないが、火元とみられるパネル内には配線やヒューズボックスなどが収納されている。5年前から使用している車両で、この日の出発前点検で問題はなかった。

 JR四国バスによると、バスは午前9時13分に松山市の同社支店を出発し、JR大阪駅に向かっていた。乗客は全員が代替バスに乗り換え、予定時刻の約1時間半遅れで大阪駅に到着した。