2020年東京五輪・パラリンピックのボランティア団体を支援しようと、収益の一部を寄付する缶バッジが徳島県内で販売されている。協賛店で缶バッジを掲示すると麺類の割引や生ビール1杯無料といった特典が何度でも受けられる仕組みで、徳島市内の販売店主が協力を呼び掛けている。
直径76ミリの缶バッジは、旅する詩人として知られる日本人男性の和馬さん(年齢、住所非公表)が「おもてなし」の文字をデザインした。1個324円。
協力を呼び掛けているのは、和馬さんの作品などを製作販売している「和馬くらぶ」(徳島市両国橋1)。藤田和明代表(45)=同市南昭和町6=が3年ほど前に和馬さんと知り合い、人を元気づけたり癒やしたりする詩の内容に感銘を受け、独占契約を結んで詩額やポストカードなどのインターネット販売を始めた。
和馬くらぶは東京、大阪など4都府県に支部があり、東京支部の一員で06年トリノ冬季五輪スノーボード代表の成田童夢さんが缶バッジの企画を発案。4月から全国で協賛店を募った。協賛店にとっては、缶バッジを購入して訪れる客にアピールし、リピーターになってもらう機会になる。
県内の協賛店は徳島市など5市町の飲食店や美容室、日本茶販売店など23店。藤田代表は「324円で東京五輪をサポートできる。徳島から支援の輪を広げ、盛り上げよう」と呼び掛けている。
和馬さんは30日に三好市の池田ダム湖で開幕するウェイクボード世界選手権のアンバサダーを務め、大会テーマソング「BEAT WAVE」のタイトル文字を手掛けている。地元ケーブルテレビ中継で解説する成田さんと共に来県する。
問い合わせは和馬くらぶ<電088(600)8054>。