阿南市は24日、前日に同市中林町の北の脇海岸近くで死んでいるのが見つかったマッコウクジラを骨格標本として展示することを決めた。
市役所で市や県の職員、漁業関係者ら15人が出席して対策本部の会合を開いた。県立博物館の佐藤陽一自然課長から「腐敗が進むと処理が難しくなる」との助言を受け、26、27両日に同市中林町の中林漁港そばの広場で解体することにした。
その後、骨に付着している脂肪分などをバクテリア分解するため、漁港近くの海岸に最低1年間埋める。
解体作業は佐藤課長や国立科学博物館(東京)などの研究者約10人が行い、死因や体内の寄生虫について調査する。骨格標本の展示先は未定。