徳島県は、全国に向けて「徳島の食」の魅力や価値を伝える新たなブランドネーム「阿波ふうど」を創設した。県と連携して県産食材の魅力を発信する個人や店舗を「阿波ふうどスペシャリスト」として認定する制度も設け、徳島ファンの拡大につなげる。

 阿波ふうどは「阿波の風土に育まれた食(フード)が幸せをもたらす」との意味を込めてネーミング。ロゴマーク=イラスト=も作り、「AWA」を時計回りに90度回転させ、漢字の「幸」を表現したデザインとした。

 ブランドネームとロゴは、スダチやなると金時などの県産食材をPRするために県が作るのぼりやポスターなどに取り入れる。イベントなどで活用し、魅力発信に生かす。

 阿波ふうどスペシャリストは、徳島の食を応援する個人や店舗を募集し、県が認定する。対象は料理人や野菜ソムリエ、生産者、地域おこし協力隊員、学生、県産食材を使った料理を提供、販売している県内外の店舗などを予定。レシピや旬の食材情報を県に提供するとともに、会員制交流サイト(SNS)などで発信してもらう。

 県はメンバー間のネットワーク化を図り、徳島の食に関するさまざまな情報を集約してフェイスブックやツイッターで発信する。

 飯泉嘉門知事は「徳島の豊かな食に共感していただく徳島ファンを増やすとともに、徳島への新たな人の流れを作り出したい」と話した。