徳島県は政策コンセプト「vs東京」の発信強化に向け、第2弾のPR動画作成や、東京在住の県出身者と県在住の東京出身者が意見交換する「サミット」開催を計画している。2014年9月の発表から1年半近くが経過したことから「セカンドステージ」と銘打ち、認知度アップを図る。

 「vs東京」は東京にない新たな価値観を徳島から提案するのを目的に策定。インターネットで公開したPR動画の再生回数は約20万回でテレビ番組でも特集されるなど、県は「賛否さまざまだが注目を集めた」とみている。

 新たに作成する動画は、東京と徳島の生活や文化、人の絆にスポットを当て、子育て環境や食の比較を映像で示す。作成時期は未定。

 「vs東京サミット」は東京と徳島に会場を設け、県出身の東京在住者と県在住の東京出身者がそれぞれ数人ずつ集結。ネット回線を介して徳島の魅力や価値、課題について意見交換する。会議の様子をライブ配信し、一般視聴者から意見を募るなどして徳島への関心を高めてもらう計画で、16年度の早期開催を目指す。

 県内で地域活性化に取り組む人を講師に据えたセミナー「とくしま発見塾」(仮称)の東京開催も予定している。

 県地方創生推進課は「PR映像などをこれまで以上に進化させ徳島の魅力を広げたい」としている。