上板町教委が教員の研さんのために行っている「ゆとり塾」=同町役場

 上板町教委が、町内の幼稚園と小中学校で勤務する教員110人を対象に、自主参加型の研修会「ゆとり塾」を開いている。「教員の人間力」「望ましい教師像」などをテーマに講義を行い、教員の指導力を養っている。

 ゆとり塾は2015年6月にスタートし、これまでに6回開催。延べ100人以上が出席している。

 このうち4回は、約50年間教育に携わってきた板東秀則町教育長(72)が講師を担当。海外の日本人学校で勤務したことや、生徒の問題行動を改善させた自身の体験を振り返りながら、教師として必要な資質などを説いた。お薦めの書籍も紹介し、教員の自己啓発を促した。

 あとの2回は、教員が児童生徒の引きこもりやいじめ、虐待問題をテーマにした外部の研修会に参加した。

 近年、教師の指導力の低下が叫ばれる中、板東教育長がゆとり塾を発案。今後は外部講師を招いたり、テーマごとに議論する時間を設けたりして内容を充実させ、教員同士が切磋琢磨(せっさたくま)する場として定着させる考えだ。

 ゆとり塾に3回出席した50代の男性教員は「他者の経験から得ることは多い。塾を通じて、教員として学び続けることが重要だと分かった」と言う。

 板東教育長は「教育への情熱を呼び覚ませたい。結果として指導力を備えた教員を育て、子どもの学力向上につながれば」と話している。