国土交通省は27日、今後新設やリニューアルする全国の「道の駅」の中から、地方創生に資するとして重点的に支援する38カ所を選んだ。徳島県内からは、美馬市美馬町の県道鳴門池田線沿いに2018年度に設置予定の「美馬(仮称)」が選ばれた。
美馬は、産地直売所を設け、農産物の集出荷システムを活用して豊富な品種の野菜を集める。食品加工スペースでは、レタスやブロッコリーといった地域野菜を生かした商品開発など6次産業化を図るとともに、地元食材を使った飲食品を提供し、地産地消を進める。ヘリポートや発電設備、飲料用貯水槽を整備するなど防災機能を強化する点も評価された。
今後、さまざまな制度の活用について相談できる組織の構築を国交省がサポート。駐車場や休憩施設、トイレといった整備は国の交付金などを活用して支援する。
重点支援する道の駅を選ぶ取り組みは14年度に始まり、県内で選ばれたのは初めて。