戦場カメラマンとして知られるジャーナリスト渡部陽一さんの講演会が、徳島市北田宮1の県教育会館で開かれた。各地の戦場で取材した経験を基に教育の大切さを訴え、県内の教職員ら約200人が聞き入った。
渡部さんは、子どもたちの目の前で銃を構える兵士の姿など、イラクやパキスタンで撮影した写真を見せて「戦争で犠牲になるのはいつも子どもたち」と強調。2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのメッセージを引用し、「戦争を止めるのは武器ではない。1本のペンと1冊の教科書、1人の先生が世界を変えることができる」と呼び掛けた。
県内の教職員らでつくる県教育文化研究所が研究大会として開いた。