箱眼鏡で海中をのぞき込む漁師=美波町恵比須浜沖

 美波町恵比須浜の沖合で2日、早春の訪れを告げる伝統の「イサリ漁」が始まった。解禁日は1日だが、高波の影響で休漁となったため、1日遅れの出漁となった。

 イサリ漁は、漁師が舟から木製の箱眼鏡で海中をのぞき、先端に鍵型の金具が付いた竹ざおを使ってアワビやサザエ、ウニ、トコブシなどを採る漁法。県内では現在、美波町以外でほとんど見られなくなっている。

 午前10時、日和佐町漁協の組合員6人が漁船で水深約2メートルの沖合へ。長さ4メートルの竹ざおを巧みに操り、岩場の獲物を狙った。

 初日は、海女漁と合わせてアワビ90キロが水揚げされ、例年並みの1キロ当たり5千円前後で取引された。漁は5月10日まで続く。