全国の高校生がデジタル機器を使って塗ったイラスト=徳島市の四国大キャンパス

全国の高校生がデジタル機器を使って塗ったイラスト=徳島市の四国大キャンパス

 四国大は、全国の高校生がパソコンなどで仕上げたイラストの出来栄えを競う「デジ絵コン」を初めて開いた。若い世代のイラスト技術やセンスを磨く機会にするのが狙いで、個性豊かな73作品が集まった。6日に徳島市寺島本町西2の同大交流プラザで展示する。デジタル機器で絵を描く体験コーナーなど多彩な催しもある。

 28都道府県の高校生から応募があった。いずれも同大出身のイラストレーター新城さん=本名非公表=が描いた眼鏡を掛けた青年の線画に、パソコンやペンタブレットで着色して完成させている。

 下絵は同じだが、青年の髪や服、背景の色に個性が表れ、全く異なった雰囲気の作品に仕上がっている。

 1月に最優秀など4賞を決定。6日は全作品を一堂に展示し、最優秀賞受賞者ら4人の表彰式がある。

 展示のほか、会場には液晶画面に専用のペンで直接絵が描ける液晶ペンタブレット6台を置き、誰でも自由に絵を描いたり、色を塗ったりできる。新城さんら4人が「イラストレーターとして楽しく働き続けるには」と題し、仕事内容や面白さを話すパネル討論もある。

 イベントは午前10時から午後5時まで。入場無料。同プラザでは5日から7日まで、同大生活科学部生活科学科の卒業研究・制作発表会も行われる。