地域の高齢者の健康増進に一役買おうと、徳島市住吉地区のボランティアグループ「すみれ会」(5人)が住吉・城東コミュニティセンターで毎週木曜日に開いている「ピンコロ健康教室」が好評だ。体操や音読など充実した内容が喜ばれており、開始から2年を迎えて参加者は倍増。交流の場としても定着しつつある。
「ピンコロ」には元気に長生きしようというメッセージが込められている。教室は健康増進や認知症予防が目的で▽体を動かす▽声を出す▽頭を使う-が活動の柱だ。
グループのメンバーで、認知症予防ゲームインストラクターの中島恭子さん(73)=同市住吉4=が講師を務めており、午後1時から2時間、手遊び、お手玉、ダンス、徳島新聞「こども鳴潮」の朗読や書き写し、暗算など、盛りだくさんのメニューを楽しむ。教室の最後には全員でお茶や菓子を囲んで談笑している。
住吉・城東公民館の中島和夫館長(74)がすみれ会に話を持ち掛け、2014年1月に公民館講座として開講。当初の参加者は24人だったが、口コミで人気が高まり、現在は住吉・城東地区に住む69~92歳の48人が通う。開催頻度も、参加者の要望で隔週から毎週に増やした。
毎回参加している丸石清子さん(84)=同市住吉4=は「通い始めて体調がいいし、新しい友達もできた」と魅力を語る。
すみれ会のメンバーは「たくさん来てくれて私たちも楽しんでやっている。長く続けたい」と意欲を見せている。