セットプレーの練習を繰り返す徳島の選手=徳島スポーツビレッジ

 サッカーJ2徳島ヴォルティスは1日午後6時から、香川県丸亀市のピカラスタジアムでカマタマーレ讃岐と今季2度目の「東四国クラシコ」に臨む。4連敗中で最下位に沈む讃岐だが、それだけに守りを固めてくる可能性が高い。徳島は耐えてワンチャンスを生かした大分戦の集中力を再現したい。

 徳島は通算7度目の対戦となった4月のホーム戦で初黒星を喫した。シュート数で21対4と圧倒しながらも自陣に引いて守る讃岐から得点できず、逆に1点に泣い

 

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 ただ、FWウタカ、バラルの加入で前線の決定力は当時より大幅に改善している。両外国人への相手のマークも試合を経るごとに厳しさを増しているが、周囲の選手が連係を高め、根気よく好機を築けば得点は生まれるはずだ。

 ロドリゲス監督はその連係の強化を急ぐ。6月以降、選手の顔ぶれが大きく入れ替わり「チーム全員で練習した時間がまだ少ない」と指摘する。今週はセットプレーなどを含めた実戦形式の練習を重ね、場面に応じた動き方や約束事を再確認した。指揮官は「選手同士の相性や最適な組み合わせも探った」と話す。

 選手も意気盛んだ。大分戦で決勝点を挙げた小西は「レギュラーや控えに関係なく、練習に取り組むチーム全体の雰囲気がすごくいい」と士気の高さを強調。美技連発で試合中継サイト「ダ・ゾーン」の週間ベストセーブにも選ばれたGK梶川は「勝利につながるプレーを続けたい」とゴール死守を誓った。