野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスは31日、JAアグリあなんスタジアムで高知と対戦し、2―11で大敗した。2位愛媛が2―0で巨人に勝ったため、徳島の後期優勝マジックは7で変わらない。

 ◆徳島―高知6回戦(徳島3勝2敗1分け、168人)
 高知 100 125 200 11
 徳島 000 000 020  2

 
 【勝】 岡部18試合6勝3敗

 3戦連続で複数安打を放った徳島の瀬口=JAアグリあなんスタジアム

 【敗】 パイシェン4試合3勝1敗
  ▽本塁打=安藤5号<2>(高)
 

 【評】徳島は投手陣が打ち込まれ完敗した。先発パイシェンは一回無死から連打で1点を許すと四回にも1点を失い、五回には左越え2点本塁打で突き放された。2番手久保も高知打線の勢いを止められず、六回に集中打で5点を奪われるなどした。打線は9安打を放ったもののつながりに欠け、八回に球斗の中前打などで2点を返すにとどまった。

 徳島・石井監督 先発のパイシェンは少し力みがあり、ボールが高くなってしまった。大味なゲームになったが切り替えはしやすい。次の試合へ前を向いてやっていく。

 高知・駒田監督 先発の岡部は直球が走り、今年一番と言える出来だった。打者も積極的にバットが振れていた。残り試合一つでも多く勝利を重ねていきたい。 

攻守に精彩欠く

 徳島は攻守に精彩を欠いた。「序盤でいい方向に持っていけなかった」と3番瀬口。一方的な敗戦に唇をかむしかなかった。

 試合開始直前の夕立でグラウンドコンディションが悪く、守りにミスが出た。一回、高知の先頭打者の中堅方向の当たりをジェフンが足を滑らせて処理できず三塁打に。直後に適時打で先制された。二回には失点にはつながらなかったものの、失策で出塁を許し、リズムに乗れなかった。

 先発パイシェンは毎回走者を背負いながらも粘りの投球を見せた。しかし、高めに入った球を痛打され「腕の振りが悪く投げるテンポが早くなってしまった」。もうひと踏ん張りができなかった点を反省した。

 野手陣は試合後、選手だけでミーティングを行い、悪かった点を出し合った。この日2安打で、3試合連続複数安打と気を吐く瀬口は「どんな試合も最後まで戦い抜かなければ上のレベルにはいけない」。後期優勝にたどり着くためには、敗戦を糧に突き進むしかない。