徳島インディゴソックスは1日、JAアグリあなんスタジアムで巨人と交流戦を行い、0―5で完封負けした。後期初の連敗となったが、2位愛媛が0―2で高知に敗れたため、後期優勝マジックは6に減った。

◆徳島―巨人3回戦(巨人3勝、504人)
 巨人 010 000 013  5
 徳島 000 000 000  0

【勝】巽6試合2勝
【敗】竹内14試合5勝7敗


 [評]徳島は6安打を放ったものの、三塁を踏めず無得点に終わった。一、八回以外は走者を出しながら、バントミスや4併殺を決められ好機を広げられなかった。先発・竹内は雨が強くなった二回に制球を乱し先制点を許したが、八回途中まで2失点と踏ん張った。巨人は新野高出身の折下が追加点の足掛かりとなる三塁打を放つ活躍を見せた。

 徳島・石井監督  竹内は中盤以降、フォークが決まりよく投げた。打者は一つ上のレベルの投手だとなかなか捉えきれない。連敗したがずるずるいかないようにしたい。

 

  地元試合で活躍 新野高出身の巨人・折下

徳島対巨人 8回、巨人の折下が三塁打を放つ=JAアグリあなんスタジアム

 巨人入団後、地元・阿南で初の試合となった新野高出身の18歳・折下が快音を響かせた。先頭打者で迎えた八回、甘く入った初球の直球を振り抜き、センター左を襲う三塁打。追加点をお膳立てした一打に「点が入らない中、何とか出塁したかったので良かった」と喜んだ。

 両親や親類をはじめ、中学・高校時代の友人、地元出身選手を応援しようと大勢が見守った。打席に入るたびにひときわ大きな声援が送られた。1、2打席目は気持ちが空回りして連続三振。しかし、相手投手や球場の雰囲気に「徐々に慣れ、力も抜けた」と、第3打席で自慢の長打力を発揮した。観客席では「万歳」も起こった。

 入団当初は、投手の球の速さや変化球のキレなどレベルの違いに戸惑いもあったが、課題を克服しながら成長を続けている。厳しいプロの世界では一打席一打席が勝負。「焦りもあるが、一歩一歩進みたい」と話す。育成選手から一日も早い支配下登録へ。喜びもつかの間、目標達成へ表情を引き締め直した。