クレエールが夏休みに開いた子ども食堂=徳島市昭和町3

 障害者の就労支援を目的にレストランを運営している徳島市のNPO法人「Creer(クレエール)」が3日から、子どもに食事を無料で提供する「子ども食堂」を平日に同市昭和町3の県労働福祉会館で開設する。夏休み期間限定で開いたところ、一定の利用があったためで、常設は県内で初めて。

 時間は原則、午後1時~3時。ランチ用に作った日替わり弁当を10食程度提供する。対象は高校生以下。大人は1人500円で食べられる。弁当の持ち帰りはできない。

 クレエールは、7月23日から子ども食堂を平日に開いており、1日平均10人ほどが利用している。小学生が中心で、小さい子どもを連れた親子の利用も多かった。用事を済ますまでの間、子どもを預ける保護者もいた。

 高校生のボランティア3人が交代で訪れ、子どもに夏休みの宿題を指導。市民から菓子や折り紙、色鉛筆などの提供があり、寄付も寄せられた。

 9月からは夕方の時間帯も検討したが、レストランで働く障害者やスタッフの勤務時間が長くなるため、午後3時までに入店すれば食事が終わるまで店を開ける。

 原田昭仁理事長は「夏休み中だったが大勢の利用があり、必要性を感じた。時間帯の課題は残るが、引き続き子どもの居場所づくりに取り組みたい」と話している。