鳴門教育大の学校教育学部を2015年3月に卒業した学生(大学院進学者と保育士就職者を除く)の9月末時点の教員就職率は89・1%で、全国44の国立教員養成大学・学部の中で3年連続1位だったことが、文部科学省のまとめで分かった。全国平均の68・7%を大きく上回った。
 15年の鳴教大卒業生は114人。保育士就職者はおらず、大学院進学者22人を除いた92人のうち、82人(正規52人、臨時30人)が教員になった。このうち約2割の19人(正規14人、臨時5人)は県内の公立学校に就職した。

 高い就職率を維持している理由として同大は、独自の学部教育と就職支援を挙げる。学生は1年次から付属小中学校などで授業や部活動をサポートするなどし、教育現場で実践力を身に付けている。また元学校長らが就職支援室に常駐し、教員採用試験の模擬面接などを行っている。

 鳴教大に続いて就職率が高かったのは兵庫教育大85・9%、上越教育大84・9%、和歌山大83・2%、金沢大81%。全国の国立教員養成大学・学部の15年3月の卒業生は1万723人で、教員になったのは6486人(正規4045人、臨時2441人)だった。