2015年12月の神山町議選を巡る公選法違反事件で町議5人(公判中)が辞職したことに伴う町議会(定数10)の補欠選(欠員5)が2日、投開票され、新議員5人が決まった。投票率は49・24%で、町議選で過去最低だった11年の76・22%を26・98ポイント下回った。任期は来年12月まで。
当選者を地区別に見ると、神領地区2人、阿川地区2人、広野地区1人で全員無所属。
トップ当選は42歳で最年少の髙橋義英氏。広野地区を中心に、同世代の支持も集めた。
阿川地区の森本孝夫氏は後援組織を早くから設け、地元を中心に手堅くまとめた。志甫守氏は地元の同地区のほか、飲食業を営んでいる知名度を生かして幅広く集票した。
中谷秀久氏は、後援組織に頼らない独自の選挙を展開。地元の神領地区に加え、上分など候補者がいない地域の票も集めた。
後援組織や街宣車を持たずに臨んだ杉本哲男、上杉茂市の2氏は明暗が分かれた。
杉本氏は神領地区を中心に支持を訴え、票を固めた。上杉氏は地元の下分左右内地区のほか、地縁血縁や知人を頼ったものの浸透し切れなかった。
選挙戦は前哨戦の段階から盛り上がりに欠け、候補者が不在だった上分と鬼籠野の両地区は投票率が低かった。
当日有権者数は4947人(男2305人、女2642人)▽投票者数2436人(男1195人、女1241人)▽投票率49・24%(男51・84%、女46・97%)▽有効2295票▽無効141票▽不受理・持ち帰り0票。