上勝町は焼却ごみの指定袋に、燃やしても有害物質が出ないリサイクル原料の製品を導入した。町全体でごみ排出ゼロを目指す「ゼロ・ウェイスト運動」の一環。
導入したのは町独自の34分別のうち、「どうしても燃やさなければならない物」用のごみ袋。包装容器・資材販売のアネシス(徳島市川内町)の製品を採用した。プラスチックのリサイクル原料を使っており、燃やしても塩素ガスなどが発生しない。
従来の長方形のごみ袋と異なり、力の弱い高齢者でも口元を縛りやすいように持ち手部分がある。使用する分を切り離して使うロール式で、コンパクトに収納できる。包装もリサイクル可能な紙ラベルで止めただけの簡易式で、包装用袋のごみ排出を減らすことができる。
住民が間違えることが多い紙、プラスチック、生ごみを、袋に入れないようにイラスト付きでプリントするなど、利用者目線で工夫を凝らしている。
45リットル容量10枚入り200円(税込み)で、従来製品と同一価格。町企画環境課の山城真季子主事(31)は「ごみ排出ゼロを目指すには、ごみの発生と抑制が大切。利便性もよく、できるだけ環境にも良いものを採用した」と話している。