うどんを食べながら話を弾ませる交流サロンの参加者=東みよし町中庄の大藤公民館

うどんを食べながら話を弾ませる交流サロンの参加者=東みよし町中庄の大藤公民館

 東みよし町社会福祉協議会が、町内の高齢者に会食やレクリエーションを楽しんでもらう交流サロン事業を始めた。2014年12月に大雪被害が起こった際、一時孤立した集落で行った炊き出しが好評だったことから、地域の絆を強める場にと企画した。高齢化率の高い地域を皮切りに、全町で開いていく。

 サロンは地域の集会所を会場に、食事会や健康チェック、歌や体操などのレクリエーションを行う。スーパーの移動販売も招く。住民らの協力も得て、車を持たない高齢者らの送迎や食事の調理などを手伝ってもらう。

 第1弾は今月3日、大藤、奥村両地区を対象に大藤公民館で行われ、住民27人が集まった。保健師から健康チェックを受けた後、きつねうどんと炊き込みご飯を味わいながら歓談。ギター演奏に合わせて合唱したり、体操で体を動かしたりした。

 大藤地区の遠藤キヨコさん(79)は「温かいものをみんなで食べるとほっとする。いろいろ話もできるし、ありがたい」と笑顔で話していた。

 サロンは10日にも西庄地区で住民グループ「西庄良所会」の協力を得て開かれた。3月は絵堂、東山、増川各地区などでの開催を計画している。

 14年の雪害では同町大藤、奥村両地区の42世帯が最長6日間孤立した。町社協は孤立状態解消後、大藤公民館で食事会を開催。参加者から「地区の人たちと話しながら食事すると安心する」「また開いてほしい」といった声が多く寄せられ、交流の場を継続的に開けないか検討していた。

 町社協地域福祉課の藤内則康課長は「外出が少なくなりがちな高齢者らに利用してもらうことで、地域の活性化につながれば」と話している。