藍の葉に水をかけて発酵させる「寝せ込み」の作業を行う職人ら=上板町下六條の佐藤阿波藍製造所

 一番刈りした藍の葉を寝床と呼ばれる作業場で発酵させ、藍染料の「すくも」を作る「寝せ込み」の作業が2日、上板町下六條の佐藤阿波藍製造所で始まった。

 藍師の佐藤好昭さん(55)ら職人7人と、8月から藍作りを学んでいる藍住町の地域おこし協力隊員2人が早朝から作業を開始。6~7月に収穫し、高さ約1メートルに積み上げた葉に満遍なく水をかけ、熊手で崩して再び積み上げる工程を繰り返した。

 今後は二番刈り、三番刈りの葉も加え、5日ごとに水を打って混ぜ返す作業を11月末まで続け、発酵を促す。12月上旬には「すくも」の出荷を始める。

 佐藤さんは「今年は猛暑のため葉の生育が少し遅れて心配したが、収穫量は例年並みで安心した。温度管理に気を配って良いすくもにしたい」と話した。