今年1月、国際線ターミナルに駐機するキャセイドラゴン航空の旅客機=徳島阿波おどり空港

 徳島県は3日、香港と徳島阿波おどり空港(徳島空港)を結ぶ季節定期便が12月19日に就航すると発表した。来年3月27日までの週2回、計29往復58便運航する。期間限定だが、徳島空港に国際定期便が就航するのは初めて。今春、香港-徳島間で運航した香港向けの連続チャーター便とは異なり、徳島からも搭乗できる。

 県次世代交通課によると、定期便は香港のキャセイ・ドラゴン航空のエアバスA320(座席数約160席)を使用する。毎週水・土曜日の朝に香港国際空港を出発し、午後に徳島空港に到着。折り返しの便は夕方に徳島空港を飛び立つ。発着時刻は今後調整する。

 県は昨夏からキャセイ・ドラゴン航空と交渉。今年1月から3月に香港-徳島空港の連続チャーター便18往復34便、今年7、8月にも3往復6便が運航した。ともに搭乗率83・8%と好調だったことなどが、定期化につながった。

 飯泉嘉門知事は同日の定例会見で「インバウンド(訪日外国人観光客)と(徳島から海外に向かう)アウトバウンドの双方向からの交流拡大が期待できる。実績を積み重ね、通年の定期便が就航できるよう取り組んでいきたい」と述べた。