那賀町の地域活性化団体「もんてこい丹生谷運営委員会」は13、14の両日、県外在住の町出身者に地元の名所を巡ってもらう古里ツアーを開いた。滋賀県や京都府などから7人が参加し、同町沢谷の剣山スーパー林道周辺などを散策した。
14日は、「日本の滝百選」に選ばれた大釜の滝を見学した後、冬季閉鎖中のスーパー林道に入り、レストハウス「ファガスの森・高城」や眺望スポット「徳島のヘソ」を訪れた。参加者は、ブナの実を採るなどして楽しんだほか、約30頭のシカが尾根伝いに移動する光景に遭遇して歓声を上げていた。
中学卒業まで同町牛輪に住んでいた川平務さん(68)=大阪府豊中市、自営業=は「古里にこんなに素晴らしい場所があるのを知らなかった。今後はしばしば帰省し、美しい景観を楽しみたい」と話していた。
ツアーは、同運営委が出身者を町に呼び戻すきっかけになればと、同窓生や知人らに声を掛けて初めて企画した。