東紅会が初めて催した「認知症カフェ」で交流する住民ら=美波町西河内

東紅会が初めて催した「認知症カフェ」で交流する住民ら=美波町西河内

 社会福祉法人・東紅会(美波町)は、同町西河内の特別養護老人ホーム・ヒワサ荘で、認知症患者やその家族、住民らが気軽に集まって交流する「認知症カフェ」を開いた。「認知症の人と家族の会」県支部によると、海部郡内で認知症カフェが開かれるのは初めて。

 家族が認知症の人や町社会福祉協議会の職員ら町内外から23人が参加。4~7人ずつ5卓に分かれ、施設内の地域交流スペースで、お茶やお菓子を楽しみながら、認知症に関する情報交換をしたり、日頃の悩みを打ち明け合ったりした。

 このほか、「認知症の人と家族の会」県支部の大下直樹代表(54)が「認知症カフェで支える地域支援」と題して講演した。

 認知症の妻(79)と2人で暮らしている濱治さん(83)は「自分だけでなく、みんなが苦労をしていることが分かった。会話を楽しめて良い気晴らしになった。また来たい」と話していた。

 東紅会は今後2、3カ月に1回のペースでカフェを開く予定で、住民からの要望があれば回数を増やす。次回実施日や利用料は未定。