囲碁の第44期天元戦(徳島新聞社など主催)の挑戦者決定戦が3日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、午後5時47分、白番の山下敬吾九段(39)が許家元碁聖(20)に226手までで中押し勝ちし、井山裕太天元(29)=棋聖、名人、本因坊、王座、十段=への挑戦権を獲得した。5番勝負は10月19日、福井県あわら市で開幕し、全国を転戦する。徳島対局は12月19日の第5局。
山下九段は1978年、北海道旭川市生まれ。93年にプロ入り(初段)。98年、第23期新人王戦で優勝。2000年、第25期碁聖戦で小林光一碁聖(当時)を3勝2敗で破り、初の七大タイトルを獲得した。03年、第27期棋聖戦でタイトルを奪取し、九段に昇段。棋聖5期、名人2期など、七大タイトル獲得は14期。
天元戦は第29期に初挑戦し、第30期と第35期の2期獲得。5番勝負は8期ぶりの出場となる。