横転したトラックの救助作業をする消防隊員=4日午前11時20分、徳島市の大野橋

ブリッジが粉々になり漂流する漁船=4日午前、徳島市南末広

暴風雨で壊れたビニールハウス=4日、藍住町

 非常に強い台風21号は4日正午ごろ、徳島県南部に上陸した。非常に強い勢力を保ったまま日本に上陸するのは25年ぶり。県内に1年に2個の台風が上陸するのは初めて。県内は昼前から暴風雨に見舞われ、徳島市など13市町村の5万7827世帯12万7042人に避難勧告が出された。徳島新聞のまとめでは、午前10時時点で全24市町村の635世帯873人が公民館などに避難している。 

 板野西部消防組合消防本部によると、午前7時50分ごろ、自宅の屋根の修理をしていた板野町の67歳男性が転落し、腰を打った。軽傷とみられる。

 徳島市八万町沖須賀の大野橋では午前10時50分ごろ、強風にあおられたトラックが横転した。運転していた50代男性にけがはない。

 徳島地方気象台によると、4日の県内は明け方から風速15メートル以上の強風域に入り、昼前から風速25メートル以上の暴風域となった。最大瞬間風速は美波町で午前11時5分に観測史上最大となる50・3メートルを観測。那賀町木頭出原では同9時53分に9月の観測史上最大となる27・1メートルを記録した。

 雨も未明から徐々に強まり、南部では局地的に大雨となった。県の雨量計では、上勝町殿川内で午前11時までの1時間に86ミリの猛烈な雨、那賀町府殿で同時刻までに68ミリの非常に激しい雨を観測した。

 降り始めの3日午後2時から4日午前11時までの総雨量は上勝町福原旭203ミリ、那賀町木頭出原174・5ミリ、徳島市23・5ミリなど。気象台は全域に大雨、暴風警報を出している。

 気象台によると、5日正午までの24時間降水量は北部、南部ともに多い所で150ミリ。1時間降水量は北部、南部ともに80ミリと予想されている。

 予想最大風速は北部、南部ともに陸上35メートル(最大瞬間風速50メートル)、海上40メートル(同55メートル)。波の高さはうねりを伴い南部12メートル、北部8メートルと大しけとなる見込み。