非常に強い台風21号の接近で徳島県内は4日朝から交通機関がまひ状態となった。ほとんどの学校が休校となり、各地で停電が発生している。 (1面参照)
徳島発着の空の便は、東京線で始発から上下17便が欠航。日本航空の福岡線は終日運航を取りやめた。JR四国は県内を通る全列車で始発から運休し、阿佐海岸鉄道も運転を見合わせている。
徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーと、徳島と東京、北九州をつなぐオーシャン東九フェリーも終日欠航する。
高速バス各社では京阪神方面を中心に、始発から運転の見合わせが相次いだ。路線バスも徳島バスと徳島市営バスの全線で運休している。
午後0時20分時点で、高速道路は徳島自動車道の鳴門ジャンクション―井川池田インターチェンジ(IC)間、高松自動車道の鳴門IC―引田IC間、神戸淡路鳴門自動車道の全線で全面通行止め。阿南市の国道55号・那賀川大橋、徳島市の末広大橋なども通行止めとなっている。
県教委によると、県内の公立学校は小学校166校、中学校77校、高校35校、特別支援学校11校の計289校が臨時休校した。
四国電力徳島支店によると、午後0時20分時点で、阿南、徳島、美馬、小松島など20市町の約3万3400戸で停電している。
板野町のあすたむらんど徳島、鳴門市の大鳴門橋架橋記念館エディと渦の道、徳島市の阿波おどり会館は終日休館。徳島市のそごう徳島店は臨時休業した。