3月末で休校する那賀町水崎の桜谷小学校で17日、2015年度の学校運営に協力した住民らを招いた感謝祭があった。児童が収穫した米で作ったおにぎりを一緒に食べたり、手作りのカルタをしたりして、児童、保護者、住民が交流を深めた。
稲刈りなどの学校行事に、場所や材料を提供した住民ら9人を招待。全校児童11人と保護者らが約11キロの米を使って、約150個のおにぎりを作り、芋煮と一緒に振る舞った。
食後は、ユズの収穫体験や地元のミニ88カ所での接待といった学校行事の写真に、児童が「おせったい なつかしの人と 手をつなぎ」などの読み札を付けた特製カルタが披露され、参加者全員で楽しんだ。
同校の卒業生で毎年、児童に戦争体験などを伝えてきた西口幸子さん(90)=同町水崎=は「母校がなくなるのは寂しいが、子どもたちは新しい学校でいっぱい友達をつくって頑張ってほしい」と話していた。