昨夏のこども野球のつどいで、ベンチから声援を送る4年生以下の児童ら。こうした選手らに実戦の機会を提供しようと、新たな大会が企画された=徳島市の吉野川南岸グラウンド

昨夏のこども野球のつどいで、ベンチから声援を送る4年生以下の児童ら。こうした選手らに実戦の機会を提供しようと、新たな大会が企画された=徳島市の吉野川南岸グラウンド

 県軟式野球連盟が今春、小学4年生以下の児童を対象にした県大会を初めて開く。連盟登録の野球部に所属していなくても出場できるようにするなど、参加要件を工夫。実戦経験を通じて野球の面白さを味わってもらい、底辺拡大を図る。

 大会は1試合5イニング制で、出場機会を増やすため、何度でも交代できる。1イニング5得点に達した時点で攻守交代し、三回終了時に10点差がつけばコールドゲームとする特別ルールを設ける。

 連盟登録の有無に関係なく小学4年生以下であれば誰でも出場できる。郡市単位での合同チームの編成も可能とした。

 4月3日に開会式を行い、参加チーム数によって日程を決める。県学童選手権の決勝戦がある6月11日にJAバンク徳島スタジアムで決勝を行う。

 近年、少子化やスポーツの多様化などで県内の学童野球の競技人口は減少の一途をたどっている。3大大会の一つ、こども野球のつどいでは、2005年に153だった出場チーム数が15年には122に。出場人数も10年間で700人減った。

 連盟によると、各チームが主催する地域の大会に5年生以下の大会はあるが、4年生以下はない。実戦経験の少なくなりがちな児童に試合を楽しんでもらおうと企画した。十川佳久理事長(69)は「レクリエーションの一つとして、気軽に参加してほしい」と話している。

 申し込みは今月29日まで。問い合わせは連盟<電088(624)8989>。