現地スタッフに囲まれ、笑顔を見せる京寛さん(手前中央)。説明会では詳しい活動内容や暮らしぶりを報告する=2007年、スーダン(国境なき医師団提供)

 海外の紛争地帯や災害現場で緊急医療支援に取り組む「国境なき医師団(MSF)」の日本事務局(東京)は27日、海外派遣スタッフを募るための説明会を四国で初めて高松市で開く。スタッフ登録の少ない四国で、MSFの活動を知ってもらうのが狙い。8カ国に赴任した徳島市出身の看護師京寛美智子さん(39)=東京都新宿区=が活動報告する。

 京寛さんは東海大医学部付属病院での勤務を経て、2004年にMSFに登録した。その後、アフリカのシエラレオネや南スーダン、アラビア半島のイエメンなどで活動。派遣期間は延べ54カ月で、中米のハイチ大地震被災地でのコレラ感染対策や、政治紛争による負傷者の治療などに当たった。

 説明会当日、京寛さんが詳しい活動内容や体験談、現地での暮らしぶりを紹介する。治療に必要な物資調達や設備管理などを担当する「ロジスティシャン」の松本卓朗さん(33)=鳥取県出身=も活動報告する。

 事務局によると、海外派遣スタッフに登録している約500人のうち、四国出身者は3人だけ。継続的に派遣されているのは京寛さん1人で、四国で活動参加者の裾野を広げたいとしている。医療従事者のほか、ロジスティシャンとして活躍する流通、電気、IT分野の人材も募集している。

 MSFは1971年、フランスの医師とジャーナリストが人種や政治、宗教にとらわれない医療支援を目指して設立した。70カ国で活動を展開し、99年にはノーベル平和賞を受賞した。

 説明会は高松市片原町の市生涯学習センター「まなびCAN」で午後2時から。定員40人。要予約。問い合わせは事務局<電03(5286)6143>。