伝統技術を生かし、自然や環境に優しいエシカル(倫理的)ファッションの普及に取り組む一般社団法人TSUNAGU(東京都渋谷区)が、徳島の藍染を使った衣料品を商品化した。県内の4事業所・高校と連携し、TSUNAGUのブランドで受注生産する。
徳島県阿南市にサテライトオフィスを置くIT企業ハノイ・アドバンスド・ラボ(東京)の佐藤道明社長や、東京で活躍するデザイナー小森優美さんらが、7月に設立。伝統技術とコラボレーションした商品の第1弾として徳島の藍を選んだ。
本藍染矢野工場(藍住町)、肌着メーカーのトータス(海陽町)、藍染スタジオ・製品販売「in Between Blues」(同)や、城西高校(徳島市)植物活用科の生徒が染色などを担当した。シンプルなデザインで藍色が映えるワンピース、女性の顔を描いたTシャツ、「倫理的」の刺しゅうを施した靴下などがある。いずれも生地には高品質なオーガニックコットンを使用した。
ユニークなのは、原価を公開し、同じ商品に三つの価格を設定した点。若者に長期的視野で顧客になってもらうのが狙い。靴下なら2500円、3800円、4900円(各税込み)から、購入希望者が選択できる。
代表理事を務める小森さんは「若い人が藍染の服を着ることで、本当によい商品を五感で知ってほしい」と話している。
問い合わせは、TSUNAGUのホームページ(https://www.tsunagu―fashion.com)ヘ。