藤峰さんの力作が並ぶ洋画展=県立三好病院

藤峰さんの力作が並ぶ洋画展=県立三好病院

 車いす生活を送りながら洋画を描き続けている県立三好病院名誉院長の藤峰正昭さん(80)=徳島市南前川町2=の作品展が、三好市池田町シマの同病院多目的ホールで開かれている。26日まで。

 藤峰さんは外科医で、1992~2001年に同病院長を務めた。1965年以降、重度のリウマチや脳梗塞、狭心症、肺がんなどを発症。8度の手術を乗り越えて45年間創作活動に取り組み、ハワイとインドネシアの平和芸術祭や県展で入選している。

 会場には繊細なタッチで描かれた油絵10点とパステル画1点を展示。消化器がんや医療現場をテーマにした作品は、生への望みや温もりのある看護を表現した。見舞いでもらったボタンの花など、闘病生活を支えてくれる周囲への感謝の気持ちを表した作品も多く、来場者は興味深そうに見入っていた。

 佐々木広子さん(73)=同市三野町芝生=は「病に伏しながら生まれた作品とは思えない。元気をもらった」と話していた。