徳島県議会2月定例会は26日午後、本会議を再開し、岡本富治(自民県民会議)、原井敬(明政会)の両氏が一般質問に立った。飯泉嘉門知事は、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、障害者スポーツの振興を図る「障害者スポーツ協会(仮称)」を設立することを明らかにした。

 岡本氏は、東京パラリンピックを契機にして、県内の障害者スポーツを推進する体制の強化を提言した。

 知事は、4月に全面施行となる「障がいのある人もない人も暮らしやすい徳島づくり条例」で、自立と社会参加に向けて障害者スポーツの振興を掲げていることを指摘。障害者やスポーツ関係者らでつくる協会を設け、「障害者スポーツを社会全体で支援する環境づくりに全力で取り組む」と述べた。

 設置に向けた具体的検討を行う準備委員会を4月に立ち上げる。

 原井氏は、野生鳥獣による農作物などへの被害を無くすため、対策の強化を求めた。

 豊井泰雄政策監は、県が中心となって集中的な捕獲を行う指定管理鳥獣として15年度に指定したニホンジカに加え、16年度からはイノシシも対象とすることを説明。16年度中に適正管理計画を策定し、1万5千~1万6千頭とみられる生息数を23年度までに半減させることを目指すとした。

 捕獲を担う人材の確保については、狩猟免許の取得を呼び掛ける出前講座などに取り組んだ結果、15年度の新規免許取得者が過去最多の287人となったことを報告。狩猟者登録数も14年度より約100人増え、15年度は12月末時点で2368人となった。