鳴門海峡で27日、春の観光シーズンの到来を告げる「渦開き」のセレモニーがあり、観潮船の盛況と海の安全を祈願した。
午後1時すぎ、観光客や鳴門市うずしお観光協会の役員ら約80人を乗せた観潮船が、同市鳴門町土佐泊浦の亀浦観光港を出発。渦潮の世界自然遺産登録を目指して連携する兵庫県淡路島の観光協会の関係者も乗り込んだ。
渦潮を間近に見られる大鳴門橋下に到着すると、鳴門うずしお大使の丸山満璃花さん(25)と岸本わかなさん(23)、クイーン淡路の2人が「渦の扉を開く」という意味を込めた「黄金の鍵」(長さ約1・8メートル)を投げ入れた。
快晴の下、大きな渦が現れると、乗客から歓声が上がった。福岡県から訪れた松谷晃琉ちゃん(4)は「海に吸い込まれそうでびっくりした」と笑顔で話した。