5日、県内は4日に四国を直撃した台風21号の後片付けなどに追われた所もあった。海上はうねりが残り、磯渡しや船釣りなどを見合わせた業者もあった。川は増水し、河口や湾内の波止、岸壁も水潮で濁りがあり、小枝や木の葉などの浮遊物が多かった。湾奥の流れが少ない所にたまったため、釣りづらく目立った釣果は得られなかった。
暑さがまだ続きそうだが、手軽な波止などでもチヌの好釣果が聞かれるようになってきた。磯も水温が高いだろうが、チヌやアイゴの釣果も出ているので秋磯を満喫したい。秋磯は冬や春に比べて浅く釣れ、大型より中・小型の数が狙えるので、魚種を限定しなければ釣りやすい時期。初心者にも絶好のシーズンではないだろうか。ぜひ、魚の引きを楽しんでもらいたい。
[波止]<津田沖ノ一文字>5日、うねりが残り沖向きの消波ブロックではサオを出せなかった。内向きは東側に浮遊物がたまり、仕掛けを入れる所がなかった。潮の流れは速く釣りづらかった。コーナー付近で2人が30~40センチのチヌ5匹。近くでも2人が型は未確認だが3匹。
<中島漁港>4日、水潮気味で濁りがあった。台風が通過して風が収まった18時半から約半時間、赤アミを餌にハリス0・8号、ハリ5号のサビキ仕掛けで阿南市の原田祐太さんが、14~15センチの小アジ50匹余り。浅いタナより3ヒロ付近でアタリがあった。
[川]<那賀川>4日、泥濁りで流れも速かった。台風が通過した17時から2時間ほど、支流でミミズを餌に阿南市の人がチョイ投げで40~60センチのウナギ6匹。(県釣連盟報道部)
コラム
サシ餌は狙う魚によってさまざま。オーソドックスなのは沖アミ。沖アミ以外では、グレを狙うにはノリ、パン粉、ネリ餌、むき身など。チヌにはイガイ、カニ、コーン、サナギ、ネリ餌など。アイゴにはネリ餌、酒かす、ホンダワラなど。一般に一番使用する沖アミは最近では各メーカーから加工された物がいろいろ売られているが、独自で加工する人もいるようだ。皆さんも自作してみてはいかがだろう。(鎌田)