桃の節句にちなんだ華道展「ひなまつりを祝う」が、美馬市脇町の市指定文化財・吉田家住宅で開かれている。「宴」をテーマに30点の生け花が並び、春の訪れを華やかに演出している。6日まで。
華道草月流の出村丹雅草師範(77)=徳島市東吉野町3=が指導する県内3教室で、生け花を学ぶ8~84歳の33人が出展。チューリップ、ポピーなど、春らしい明るい色合いの花々が独創的に生けられている。
濃いピンクの河津桜やアルストロメリアの上に、縦に割った竹をつるした縦3メートル、横4メートルの大作や、こけむした梅の幹を組んで花器にしたものなど、大胆な造形作品も並ぶ。
毎年楽しみにしているという嘉納美知子さん(68)=徳島市安宅町2、会社員=は「自然の息吹を感じてパワーをもらえました」と話していた。
入館料は大人510円、小・中学生250円。5日には、二胡の演奏会がある。