移住者と住民の交流の場となっている三好市池田町サラダの宿泊施設「COCO-CROSS(ココクロス)」に4日、カフェバーがオープンする。地元食材をふんだんに使った創作料理や地酒を提供。住民と移住者、外国人観光客らが気軽に集い、一献傾けながら、まちの魅力を語り合える場所を目指す。
提供する料理には季節ごとの地元産品を使い、野菜は無農薬にこだわる。そば粉を使ったクレープ風の「ガレット」が看板メニューで、酒かす入りのチーズケーキとスコーンなど、ユニークな品々が並ぶ。地元銘酒の「三芳菊」「今小町」「芳水」などをワイングラスで味わえ、無添加コーヒーやハーブティーも楽しめる。
宿泊客に談話室として開放していたスペースを改修、カウンターとテーブルを設けた。別室にはソファも置き、計30席を確保した。
改装作業は地元住民や移住者らが協力。市内で伐採したスギ材などを使い、木の温かみを感じさせる雰囲気となっている。2月下旬にプレオープンし、住民や移住者らでにぎわった。今後、外国人観光客が泊まりやすい格安の相部屋も整備する計画だ。
オーナーは、年間500人を超える外国人が宿泊しているゲストハウス「空音遊(くうねるあそぶ)」(同市西祖谷山村榎)を営む保坂行徳さん(40)。ココクロスは2014年、空き家、空き店舗が増えている同市池田町で、移住や起業を考えている人を支援しようと、町中心部の旧ビジネスホテルを改装して開業。客室13室と、移住・長期滞在者向けの貸し部屋6室がある。
カフェバーの営業は午後5~10時で、当面は月、火曜休み。問い合わせは<電0883(72)0011>。