20日開幕の選抜高校野球大会に出場する敦賀気比高(福井県)が9日から阿南市桑野町で合宿するのを前に、地元住民らが受け入れ準備を進めている。同校は昨春も同市で合宿して大会初優勝を果たしており、住民は連覇を後押ししようと張り切っている。
桑野地域振興協議会は、同市山口町の桑野公民館で「祝 選抜甲子園 めざせ連覇」などと書いた看板(縦1メートル、幅6・8メートル)を制作した。練習場所となる県南部健康運動公園内の屋内多目的施設・あななんアリーナに掲げる。滞在中は桑野、山口両婦人会が、練習時にみそ汁などを提供することにしており、会員が入念に打ち合わせをしている。
9日夕には、協議会と婦人会が中心となって桑野町の宿泊施設で同校選手の歓迎式を開き、交流する。
協議会の谷中勝信会長(73)は「昨年来てくれたので覚えている子もいる。優勝してくれると信じて、できるだけのことをやりたい」と話した。
敦賀気比高は14日まで滞在し、11日に生光学園高、12日に徳島商業高、13日に小松島、川島両高とJAアグリあなんスタジアムで練習試合を行う。
市は、練習試合で使ってもらうため、「Victory 敦賀気比高校」の文字を入れた選抜大会と同じ規格のボール72個を用意した。