徳島県は、2017年4月からの消費税率10%への引き上げに伴う県税収入が、税率5%だった13年度より年間約85億円の増収になるとの試算をまとめた。軽減税率(酒類を除く飲食料品を対象とした場合)が導入されれば、7億円ほど少ない約78億円になる見通し。
税率5%最終年に当たる13年度の地方消費税決算額(71億円)を基に、8%、10%への引き上げでそれぞれ適用される地方消費税率を当てはめて試算。税収が平準化するとされる引き上げ2年後の見込み額を算出した。
14年4月からの8%への引き上げ(地方消費税率1・7%)では、5%時より約49億円増え、約120億円になる見込み。17年4月から10%(同2・2%)に上がれば、さらに約36億円増え約156億円になると試算している。ただ軽減税率が導入された場合、税収の伸びは29億円程度にとどまる見通しだ。全国では1兆3千億円の減収になる。
8%引き上げ後の県の地方消費税収は14年度決算で約77億2200万円、15年度は約120億5100万円の見込み。