春を代表する和菓子として人気のある桜餅作りが徳島市の和菓子店で進んでいる。店頭には淡いピンクの餅が並び、春本番を先取りしている。
同市徳島町3の「茜庵」では、蒸したもち米に赤い食紅が入った砂糖水を合わせ、再び蒸し上げる作業に追われている。もち米が桜色に染まるとこしあんを包んで楕円形に丸め、塩漬けした桜の葉を巻いて出来上がりだ。
代表取締役西川佳男さん(65)は「ほのかに香る桜の葉と一緒に楽しんでもらえたら」と話している。1日約300個を作っており、ピークはお花見シーズンに入る今月下旬。1個150円で販売する。作業は桜が散る4月上旬まで続く。