美波町木岐地区出身の書家小坂奇石(1901~91年)の作品を紹介する「ふるさとの聖筆(せいひつ) 小坂奇石遺作展」が4日、同地区の木岐夢ぎゃらりーで始まった。13日まで。
生家や木岐小学校、木岐公民館などから集めた掛け軸や額入りの作品計22点が並び、「線の行者」の異名を持つ奇石の独特の作風に、来場者は熱心に見入っていた。
ツバキや菜の花、竹を花材にした生け花も作品の近くに置かれ、花を添えている。
6日午後2時からは、奇石の長女で県立文学書道館名誉館長の小坂淳子さん、書家で徳島大名誉教授の東南光さん、影治信良町長の3人による座談会もある。遺作展は、木岐地区にオープンした「木岐椿公園」の開園を記念して、町内会と夢ぎゃらりーが企画した。